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執筆者の写真功一 中川

学長・中川の教育理念を込めたテキストが出版されました。


APS学長の中川です。

APSにて教鞭を執っていただく先生たちと一緒に、経営学概論のテキストを出版しました。『組織行動論』(2021年12月~)を教えていただく神戸大・服部泰宏先生と、

『経営組織論』(2022年6月~)を教えていただく一橋大・佐々木将人先生(初出のネタバレ笑!)との3名で、この数年かけて作成してきたテキストです。


私たち3人は、まさに経営学教育の在り方を見直したいとの思いから、手を取り合い、APSに集い、またこの教科書に取り組みました。


経営学は、覚えるものでは、ないのです。


かくして『考える経営学』。英語タイトルはよりストレート。Thinking about Business and Management。


日本の教育って「穴埋め式問題」として学習させるスタイルが定着しています。

用語の暗記とその説明的な教育スタイルというのは、たとえばビジネススクールですら「言葉を知りに行く」「新しい言葉を手に入れられないと、学んだ気になれない」という空気があります。


だから経営学界隈では常に新しい言葉が提案される。ブルーオーシャンだとかオープンイノベーションだとか。


より大切なのは、思考する力を鍛えること。ブルーオーシャンという言葉自体に意味はなく、またブルーオーシャンを説明できたからといって偉いわけではなく、ブルーオーシャン戦略を、しかるべきときに、正しい方法で活用できることが求められる。そしてその先に、ブルーオーシャンの効果、限界、問題といったことまで、自分で考えられることが必要となる。


考えるためのきっかけ、起点となるためのテキスト。


もちろんそれはAPSのコンセプトでもあるわけで、同じ志のもとに作られたテキストであり、学校なわけです!


内容面でも、昔から教えれられていた「経営学」なるものの大枠を、前例踏襲をせず、聖域なく、21世紀に生きる自分達の肌感で再構築させてもらいました。なぜか経営学では後半のほうで補論扱いになっているイノベーションとか、なぜか経営学のテキストから外される財務・会計の章を入れたりとか、人を管理する仕組みとしてではなく、自分自身をセルフマネジメントする視座から経営学を捉え直してみたりしています。


というわけで、学び方とその内容、両面で新時代のための経営学テキストとして、自信をもって皆さんに提案です。ぜひ、お手に取って頂けたらと思います。


中川功一・佐々木将人・服部泰宏『考える経営学』


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