~しかし今、人々の「経営の悩み」にこたえるべき地位は、全く異なる人たちが担っている。誠実なプレーヤーもいれば、かなり怪しげな扇動者も多い。いずれにしても共通するのは、少なくともその人は経営学者ではないということだ。本来、人々が知に生きることを可能ならしめるためにこそ大学があり、人々と知とを繋ぐ役割を果たすべき学問の徒たる我々が、そこにいなければならなかったはずである。知識は蔵書の中にあるのではない。人類ひとりひとりの思考のなかにある。その人類の知に対してコミットすることが、学者の役割のはずである。~
中川功一(2021)「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこに行くのか」『組織科学』54(4).
皆さまこんにちは!APS学長・中川功一です。
私は長らく大学とMBAで教鞭を執ってまいりました。その経験やそこでの出会いは本当に素晴らしいものでしたが、
そう感じるほどに、私はこの「学び」というものがもっと多くの人に開かれていてよいのではないか、
と思うようになりました。
学問というものは、すべての人が善く生きるためにこそ存在しています。
経営学のような領域は、特にその傾向が強くあります。全ての人に、アカデミーの知を届けたい。
アカデミーと社会とが、ともに手を取り合って進んでいくために。あなたの人生をより輝かせるために。
明日を生きる為の学びを、始めてみませんか!
中川功一(なかがわ こういち)
1982年生。経営学者/APS学長/YouTuber/経済学博士
専門は、経営戦略論・イノベーション・マネジメント、国際経営。
「アカデミーの力を社会に」をライフワークに据え、日本のビジネス力の底上げと、学術知による社会課題の解決を目指す。
オンライン経営スクールAPSを中心に、YouTube・研修・講演・コンサル・著作等で経営知識の普及に尽力している。
主な著書に『感染症時代の経営学』『ど素人でもわかる経営学の本』『戦略硬直化のスパイラル』など。
経歴
1982年生まれ。
2004年 東京大学経済学部卒業
2008年 東京大学大学院経済学研究科 修了(2009年、経済学博士)
2008年 駒澤大学経営学部 講師
2012年 大阪大学大学院経済学研究科 講師
2013年 大阪大学大学院経済学研究科 准教授
2021年 APS設立、学長就任
主な著作
『ど素人でもわかる経営学の本』
誰でもわかりやすい、中川の理念を込めた経営学の本です。
『戦略硬直化のスパイラル』
私の主要研究著作です。企業はなぜ変われなくなるのかを問いました。
難しくなりがちな学術書を、最大限やさしく書いてみたつもりです。
『感染症時代の経営学』
経営学者14人、実務家2人と書いた、感染症時代を乗り越えていくための提言書。これも私なりの社会と学問のあるべき関係を体現してみたものです。
『考える経営学』
神戸大・服部先生、一橋大・佐々木先生との共著です。時代の変化に最大限適応させてみた、新しい時代のための経営学テキストです。
主な論文
・Nakagawa, K. and Nakaya, M. (2021). Competitive positioning as antecedents of explorative and exploitative technological acquisitions: Evidence from semiconductor industry. International Journal of Innovation Management, 25(3).
・Abdalla, S., & Nakagawa, K. (2021). The Interplay of Digital Transformation and Collaborative Innovation on Supply Chain Ambidexterity. Technology Innovation Management Review, 11(3): 45-56.
・Nakagawa, K. and Sasaki, M. (2020) Affordability, sociability and the reverse knowledge flow from emerging markets. Journal of Academy of Business and Emerging Markets, 1(1), 33-46.
・Kosaka, G., Nakagawa, K., Manabe, S. and Kobayashi, M. (2020). The vertical keiretsu advantage in the era of Westernization in the Japanese automobile industry: investigation from transaction cost economics and a resource-based view. Asian Business & Management, 19(1), 36-61.
・Abidi, D. and Nakagawa, K. (2020) Management approach for innovation success in unstable and stable environments: Opportunity-based approach vs. administrative control approach. Competitiveness Review, 30(1), 22-40.
・Abidi, D. and Nakagawa, K. (2018). Innovation in VUCA world: Evidence from Tunisian firms in a post-revolution context. International Journal of Business and Emerging Markets, 10(4): 319-340.
・Nakagawa, K., Takata, M., Kato, K., Matsuyuki, T., & Matsuhashi, T. (2017). A University–Industry Collaborative Entrepreneurship Education Program as a Trading Zone: The Case of Osaka University. Technology Innovation Management Review, 7(6): 38-49.
・Takata, M., Nakagawa, K., Yoshida, M., Matsuyuki, T., Matsuhashi, T., Kato, K., & Stevens, A. J. (2022). Nurturing entrepreneurs: How do technology transfer professionals bridge the Valley of Death in Japan?. Technovation, 109, 102161.
受賞等
・International Technology and Management Conference 2019 Best Presenter Award.
・Academy of Business and Emerging Markets 2017 Best Paper Award
・Euro-Asia Management Study Association 2016 Best Paper Award
・Association of Japanese Business Studies 2016 Best Paper Award
・2015年度 大阪大学総長奨励賞、研究部門
・2014年度 大阪大学総長奨励賞、研究部門
・2006年度国際ビジネス研究学会優秀論文賞